ヒメユリサワガニGeothelphusa tenuimana
沖縄本島に固有のサワガニで、石灰岩地域に局所的に分布するらしいです。
そんなわけで環境省レッドデータブックでも絶滅危惧I類に指定されている、珍しいサワガニです。
なして姫百合という名が付いているのかはわかりませんが、細長い脚に色白な甲殻は美麗の一言に尽きますね。


最初に見つけた個体は、林道の脇でポツンと突っ立っているものでした。
このカニの価値がわからず、「流石沖縄、変なサワガニおんなー」ぐらいの感想しか抱いてなかったのですが、
ハムシ屋でゴミダマ屋でカニ屋の友人Nにサワガニがいることを伝えると、一瞬で顔つきを変えて駆け寄ってきました。


ヒメユリサワガニと格闘する友人N
一旦は奥に逃げられましたが、時間を置いてから戻ってくると手前まで出てきていたので引きずり出すことに成功。


ハサミが片方ないのが残念ですが、これはなかなか立派なカニですね。
この後も2個体ほど追加で見ることが出来ました。

サワガニは南西諸島で分化していて面白そうなので、これからも注意して見て行きたいです。