R. Sites & A. Vitheepradit (2010) RECOVERY OF THE FRESHWATER LENTIC INSECT FAUNA IN THAILAND FOLLOWING THE TSUNAMI OF 2004. THE RAFFLES BULLETIN OF ZOOLOGY 58(2) 329-348
http://rmbr.nus.edu.sg/rbz/biblio/58/58rbz329-348.pdf

スマトラ沖地震の時に津波の被った海岸近くの池で、水生昆虫相がどのように回復していったかというお話。
津波が被ってすぐは耐塩性の強いトンボ科とカ科が群集を形成し、他の甲虫やらカメムシやらの水生昆虫は降雨などによって淡水環境が戻ってから帰ってくるらしいです。そして最終的には、近隣にある津波を被らなかった池の群集と似たような種組成になっていくと。

日本もそれなりに降水量があるので淡水のリチャージは早いと思いますが、実際に東日本大震災の時はどうなったのでしょうか。
そもそも日本の場合は津波から3年経った現在、湿地を潰して巨大防潮堤が建設されつつあるので評価が難しくなってきていますが…。