カヤネズミMicromys minutus(Pallas, 1771)
何か草の上に乗ってると思ったら、カヤネズミでした@調査区
ここで調査して2年過ぎましたが、こうして草の上にいるのを見るのは初めてです。
顔を見せてくれないかと粘りましたが、すぐどこか行ってしまいました。


その後、調査を続けてたら近くでまた遭遇出来ました。今度こそはと調査道具を放り投げて追いかけましたが、結局こんなピンぼけしか撮れずに逃げられました。
ミゾソバの蜜を舐めていたっぽいです。


僕の調査区にあるコドラートにはしばしば哺乳類によるフィールドサインや巣が見られます。
そして結構な確率でコドラートのそばにカヤネズミの巣があり、やむを得ず巣に接近することも多々あります。毎回申し訳ない気持ちになるので違うところに作って欲しいです。
まぁ可愛いし僕に迷惑かけてないのでいいんですけど。だがイノシシ、テメーはダメだ。コドラート荒らすな。


今の時期の琵琶湖には浮草の類がたくさん生えています。
主に見られるのは、外来アゾラ、ウキクサ、アオウキクサ、ミジンコウキクサなどです。
後輩によると、この中に良くない浮草が混じっていたとのこと。早速探してみました。


やはり浮草が過剰繁茂しているのは景観的にあまり良くないですが、こうやって真上から見ると結構綺麗じゃありません?


あ、変なやつが混じってる…。


アマゾントチカガミLymmobium stoloniferum Griseb.です。野外では初めて見ました。
在来のトチカガミとは別属ですが、本種も特徴的な浮袋がついています。

幸いにもここで見た数は少なく、侵略性も低そうに思えましたが、ここから拡散して溜池なんかに入るとまずそうです。なんとかしたいけど、なんともし難いです…。


ハラビロミズアブ Clitellaria obtusa (James, 1941)
日陰で涼みながらクロクサアリの巣を眺めていたら飛んできました。
アリスアブでは無いとわかったものの、好蟻性のアブでこれほど大きいものは知らなかったので正体がわかるまでドキドキしました。

実際のところは一概にそう言えないと思いますが、なんとなく、好蟻性昆虫がいる環境=良い環境と思ってしまいます。
やはり好蟻性昆虫の形態・生態から自然の神秘を感じざるを得ないからでしょうかね。


メスコバネマルハキバガDiurnea cupreifera (Butler, 1879)
自宅の車庫の隅に引っ付いていました。フユシャクのメスみたいな形をしていますが、翅が少し大きめです。勿論飛べそうにないです。

つついてみたら、予想以上に動きが速くてびっくりしました(思わずムービーも撮ってしまいました)。